vol.06 ともせ、照らせ、らっせらっせら〜♪

こんにちは。リノスタ・ライターの雨森です。最近、とまりません。ずっととまらないんです。

私、都内の普通の賃貸住まいです。部屋、当然せまいです。でもね、好きなんです。おしゃれな部屋が。カッコいいインテリアが。それを見るために、いつもタンブラー(SNSの一種)を観ているんです。

だからこそ、とまらないんです。

そう、“妄想リノベーション”がとまらない……。

つけましょう! 灯しましょう!! 本日は明かり特集です!!!!

「明かり」をつけましょぼんぼりに~♪っと。ひな祭りがあった3月も、そろそろ終わろうとしていますね。しかし、「ぼんぼり」ってすごい名前だなぁ。同じ言葉の中に「ぼ」が2つ入るなんて、往年の人気プロレスラー「ボボ・ブラジル」くらいだよなー。

あんまり関係ないけれど、同じ言葉が3つ並ぶのは、「肩たたき(かたたたき)」とか「大岡越前(おおおかえちぜん)」とかがあるなー。

もっと関係ないけれど、濁音と半濁音を両方もちあわせた名前は「別府(べっぷ)」さんだけだろうなー。あ、でも、昔、野球選手に「北別府(きたべっぷ)」っていう人がいたなー。吉本新喜劇にも「今別府(いまべっぷ)」っていう人がいたなー。

……って、やべぇ! まじ関係ねぇ!!!! すいません! 本日は「明かり」すなわち「照明」特集です!!!

吊るせばいいんだな、この野郎。

街の雑貨屋さんやインテリアショップなんかに行くと、照明に関するもの、多いですよね。「照明を制するものは、インテリアを制する」そんな言葉もありそうな、いや、なさそうな。でも明かりがお部屋のイメージを大きく左右することは間違いありません。

でも僕が住んでいるような賃貸物件なんて、できることは本当に限られています。ちょっとオシャレな間接照明を買ってきて部屋の中に置くか、天井にライティングバーをつけるか、それくらい。あとは天井に埋め込まれているダウンライトでちょっと雰囲気をよくするくらいが限界。これではインテリアを制することができないぞ!

そこで、海外のオシャレな部屋を見ていると、ケーブルで吊り下げる系のもの、たくさんあったので、それから紹介していきましょうか。最近では日本のリノベーション物件でもよく見られます。

まずは分かりやすいものから。

飲食店などでありそうな、カウンターに並んだもの。これだけでもいい感じですよね。裸電球のインダストリアル感が、男心をくすぐります。

同じ男心くすぐり系でいくと、こんなのもの。建物の古さが、ものすごい“基地感”を出してる! 映画『スタンド・バイ・ミー』を彷彿とさせます。

ここにも裸電球が何点か。それぞれのケーブルをくるっと1回転させているのもいいですね。おそらくもともとは長さを調節させるためだったんでしょうけど、デザイン的なアクセントにもなっています。

これはカフェかな? 丸いガラスに入ったものが、高さ違いで並んでいます。

これに似たガラス系をお家でやると……

こんな感じだったり……

こんな感じ。ふ〜、どれもかっこいいなぁ。すこし変わったので行くと、こんなもありましたよ。

?? なんだ、このいびつな形。でもどこかで見たことがあるような……。

あ、あれか。ウォーターサーバーの詰め替え用のボトルか。いや、違う。じゃあアレだ。タイヤメーカー『ミシュ○ン』の、あのかわいくないキャラクターだ! て、怒られるわ!!

ただ吊るすだけではダメなんだよ、この野郎。

もう分かっちゃった! とにかく吊るす。それこそがオシャレ照明術なんだな。やった!! これでインテリアを制することができるぞー!

……なんて、甘いことを考えていませんか? それではまだまだ照明マスターとは呼べません。

ただ吊るすだけでは、いまではオシャレとは言えないんです。だって最近はどこにだってありますからね。少し個性をもたせたい人、まずは長さにこだわってみてはどうですか?

ながーーーーーーい!(「あまーーーーい」のイントネーションで、さあご一緒に!)

もう1発いきますよ!

な、ながーーーーーーい!

……何なんですか、これらの長さは……。そうか。やっぱり「吊るす」に他の要素が足されることで、さらにインテリア制覇が近づくんですね。じゃあ長さ以外には、どんな要素があるの?

四角ーーーーーーーい!

多ーーーーーーい!

細ーーーーーーーい!!!!!

鶯ボーーーーーーール!

はい。みなさん、きちんと「あまーーーーい」の感じで発音しましたか? ちなみに『鶯ボール』は関西にしかないお菓子なので、それ以外の地方の方はググってみてくださいね。

とにかく、“吊るす”にプラスして、他の要素が足されるとことで、グッとデザインされた感が出てきますね。

ここで、急遽ご登場していただいたのは……

続いては、こんなの、どうでしょう。電球をいくつもつなげることで、照明というよりは、装飾に近い効果を出す方法です。

これは「ロマンチック系」とでも呼びましょうか。だって、ロマンチックでしょ?

ロマンチーーーーーック! 1つの写真に深いストーリーを感じてしまいますね。ま、こんなテーブルの上に電球がワシャワシャとあったら、ジャマで仕方ないけど!

こちらもロマンチーーーーーック!!!!

ロマンチックを通り越して、これから宗教的な儀式でも行われそうな厳かな雰囲気ですよね。絶対にダジャレとか言っちゃいけなさそう!

キャンドルの上に、電球がうキャンドル……浮かんどる……あぁ、言っちゃった! しかも低クオリティの!!

まだまだロマンチーーーーーック!!!! 手前にいる、髪をたばねた女性、あなたはフェルメールの作品か!

外での食事会に、こんな電球を施すなんて、にくい演出ですね。夜になったらどんな雰囲気になるのか、見たかったな。本当にロマンチックなんだろうなぁ。それこそ、ダジャレなんか言えないくらいの……

屋外に、お料理を、置くがいい……(以下、略)

しかし、このロマンチック系の照明、最近、どこかで見たことがあるんだよなぁ。どこだったっけな……。あっ、思い出した! 取材でいった『劇団子供鉅人』の益山さんのお家だ!(参考:愛も、悲哀もまとめてドン! どこまでも大きな大きな表現者。【益山貴司(劇団子供鉅人)】

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ほら、これ! 身近にもロマンチック系をやっている人がいたんだ。さすがですね、益山さん!!

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ん、ん〜……。益山さんの雰囲気、とっても素敵だけど、どうみても「ロマンチック」と呼べる感じではないなぁ……(急な登場、雑なイジっぷり、失礼しました!!!)

壁に備え付けた方がいいんだろ、この野郎。

インテリアショップなんかに行って、思い切ってオシャレな照明を買って、ワクワクしながらお家に帰り、コンセントとつなげて、スイッチをポチ……家具好きにはたまらない瞬間ですよね。

でもそれでは、建てる時に、すでに備え付けられている照明とは、圧倒的に差があるんですよね。残念ながら。

たとえば、買ってきて机の上に置いたデスクライトと、壁からニュっと出ているライト……、ん〜、後者の圧勝!

たとえば、買ってきたベッドサイドランプと、高さ調節ができるバーがもともと壁についたライト。ん〜、悔しいけど、また負けた!

大きな“脚”は置きにくく、でも天井から落とすだけじゃ退屈なダイニングスペースの照明だって、こうすれば……

もういっちょ……

かっこいいなぁ。壁から“無理やり”持ってきている感じがたまらない!

他にも……

こんなマジックハンドを使ったものや……

ソファで読書でもする時に使いたい手軽なものなど。

建付けだと、後からアレンジができなくなりますが、やっぱりいいですよね。あぁ、リノベーションがしたくなる!!

さあ、どうでしたか?

“明かり”というものは、特に夜、人間が根源的に必要なもの。古来から、月明かりや火を用いることで、何とか確保してきたものです。

そこに造形としての面白さや、デザインの良さを求めるのは、長く人間が培ってきた生活の豊かさですよね! うん、どれもかっこよかったし、ここには紹介できないくらい、カッコいいものが、たくさんありました!!

でも今回……、オチがない……。じゃあ、いちおうこの写真で……。

え? なんでコレがオチかって? だって水が“落ち”ているから。そしてそこに淡く青い“明かり”があるから……。

毎度、失礼しましたorz

(それにしても、ものすごい家やな、これ……)

(しかし、妄想はつづいていく)

雨森武志

profile_amenomori

1980年大阪生まれ。
ウェブサイトや各種広告におけるディレクター・プランナー・ライター。

2002年にアーティストユニット「weiv」を設立し、編集長としてウェブマガジン「conscious」を発行。その後クラブミュージックのポータルサイト「saround」を開設。フリーペーパー「saround magazine」の編集長を歴任。

2006年より制作会社へ勤務。2010年に独立し、上京。同時に、処女作「愛!愛ありゃこそ!イーアー!!」の上梓。さらにウェブマガジン「conscious」を再始動する。

2016年に、フリーランスクリエイティブ集団「チームコンシャス」を結成。

学校法人ESP学園WEBクリエイター科講師。