建築家と叶える、世界にたったひとつの“似合う家”【スエロ建築研究所 / SUITO HOUSE】

2017.04.28

憧れのマイホーム。建てるとしたら、どうするの? テレビのCMで見たことがあるような大手のハウスメーカーさんにお願いする? それとも駅前の商店街で見かけた工務店さんとコラボ!? やっぱり建築家の“先生”にお願いするのって、すこしハードルが高いのかな???
スエロ建築研究所のお二人、そこのとこ、どうなの!? 教えて!!

たった2年の間に、住む人の一生を考える。

個人邸宅を中心に、店舗や教育施設などの公共スペース、さらにはオーダーメイド家具など幅広く設計・デザインを手がけるスエロ建築研究所のお二人。

もともとは同じ大学の知人だった中塚さんと栢木(かやのき)さんが大阪市西区にて事務所を構え、スエロ建築研究所として旗揚げをしたのは2009年のことでした。

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    クリエイティブな空気の流れるオフィスにお邪魔しました!

今でこそ、同じ建築というフィールドで活躍するお二人ですが、それぞれに違ったバックボーンがあり、そこから育まれたバラバラの思想が宿っています。それらを時に寄り添わせ、また時にぶつかり合わせることで、住まいに関する最適解を弾き出してきました。

まずは若い頃に“集落”に魅せられたと語る中塚さん。水上の集落や土を掘って穴の中で暮らす集落など、バックパッカーとして世界中のさまざまな形態の集落を見て回ったそうです。

ひとつの家を建てるということは、少なからずその街に影響を与えます。例えば家の前にベンチがあれば自然とそこに人は座るし、ひさしがあれば雨宿りをする人も出てくる。するとそこにはひとつのコミュニティが生まれます

世界中の多様な集落のカタチやそこで住む人たちの暮らしを知ったことが、個々の住環境だけでなく、周りへの開き方や、街とのつながりを大切に考えるきっかけになりましたね」

バックパッカーだった中塚さんに対して、“山”の魅力に取り憑かれたのが栢木さんです。過去には日本中の山々の登頂を果たした経験をもっているとのこと。

頭の中が、一度リセットされるせいか、山に登って下りてくると、同じ街でも見え方がぜんぜん違うんです。そういう感覚をひとつの住宅をつくるときにも持ち込めないかと考えていました」

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    中塚さん(左)と栢木さん(右)は大学時代からのつながり。
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    ラテン語で「大地」を意味します。

創業当時、まだ資金も実績もなかった2人にあったのは、無尽蔵な想像力のみ。そこからラテン語で「大地」を意味する『スエロ』という言葉を自らに冠します。

創業からすでに7年あまり。互いの得意な面も分かり合えたと話す2人は、案件ごとに担当を分けるのではなく、常にコラボレーションをするスタイルで仕事を進めていきます。特に大切にしているのは、打合せの時間。2人で何度もお客様のもとへと足を運び、じっくりとイメージを固めていくそうです。

常にお客様に寄り添う形で、徹底的に話を聞く。それが私たちのルールです。だから、打合せは間取りや生活動線などの話だけでは終わりません。どういった場所が好きか、生活の中で楽しい瞬間はどんな時かなど、お客様の趣味嗜好までを知るようにしています。キーワードを描いたふせんを机一面にずらっと貼り出して、お客様と一緒にワークショップのようなことをすることもよくありますよ。

そうやって、お客様ごとに違ったコンセプトを紐解いていく作業を大切にしていますね。朝の時間の心地よさが大事な家族もあれば、夜が生活の中心の家族もいる。それぞれに最適な機能は変わってくるので、それを導き出して、デザインに落とし込み、さらに、その周りの環境へのつながりや配慮もプラスしていきます」

効率や採算はいったん度外視。ヒアリングからコンセプトメイキング、プレゼンまでは、1つの案件に対して、2つの脳みそを余すところなく注ぎ込みます。

家をつくるということは、施主様はずっとそこに住みつづけ、さらに一生をかけてお金を払い続けるということです。それに対して、私たちが関われるのは、せいぜい2年ほど。定期検診などを含めるともっと長くなることもありますが、とは言え、一生の家に対して、2年しか使えません。

そのたった2年の間に、どれだけその人の一生に考えを巡らせることができるかという風に考えると、2人でどれだけ時間を費やしても足りないくらいです」

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    一生、住み続ける家を作るお仕事。
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    溢れ出す“作家性”も、ロジックありき。

お客様のオーダーや理想とするライフスタイルを、より深く考察・分析して、そこから紐解かれるコンセプトを形にしていく。そんな非常に柔軟な姿勢が印象的です。

そういう意味では、いわゆる“作家性”みたいなものは薄いと思います。建築家がつくる家っていうと、すこし奇抜で、斬新なデザインを想像するかもしれませんが、私たちはそんなこともありません。『建築家にしては柔らかいですね』なんて言われたこともあります。建築家らしくないのが、スエロらしさなのかもしれません。

やはり一般の方からすると“建築家”と聞くと、すこし身構えてしまう人もまだまだいるようです。腕を組んで現場を見物しているような、そういうイメージをなくして、建築家の敷居を下げたいと考えています。町医者みたいな感じで、住まいに関して何か困ったことがあったら気軽に相談するような存在として、地域とともに成長していきたいんです」

作家性は薄いと言いながらも、これまでの施工事例をみると、デザイン的にも優れ、周りの住宅とは一線を画したかっこいいものばかり。思わず目を奪われてしまいます。

それはやはり、それぞれのお客様に特化したコンセプトや設計を紐解きながら、さらにそれ以上のものを引き出すようにしているからかも知れません。

でも、建築家としてのエゴみたいなものは本当になくて、仮に奇抜に見えても、必ずそこにはロジックがあって、“奇抜であること”が目的にはなっていないはずです」

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PHOTO by kazufumi nakamura/Yohei Sasakura/Genta Hisada

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