1杯のコーヒーがつなぐ、人と人。そして可能性。【ONIBUS COFFEE】

2017.06.16

朝、1杯のコーヒーを飲むこと。自転車に乗って移動すること。そして、食事をすること、誰かと話をすること、洋服を選ぶこと……。すべて、誰にとっても、まったく特別なことではありません。でも、そのひとつひとつの後ろにあるストーリーに、ほんの少し意識を向けてみれば、あなたの日常はちょっとだけ特別に輝き出すかもしれません。

異国の地でみたカルチャーを、日本に。

東京・青山、外苑西通り沿い。オシャレ過ぎるインテリアショップや飲食店が立ち並ぶ中、それらに紛れることのない洗練された外観で、前を通る人たちの目を引くビルがあります。ここは、タイヤや自転車のメーカーとして知られるブリヂストンがプロデュースするコンセプトショップ『レシオ・アンドシー』。自転車とさまざまなライフスタイルをつなぐことを目的に運営されるコミュニティ&スペースです。

その店舗の中で、絶品のスペシャルティコーヒーを提供するのが、ONIBUS COFFEE(=オニバスコーヒー)。店主である坂尾さんは、20代前半で建築関係のお仕事に就いた後、一念発起し、バックパッカーとしてアジア諸国やオーストラリアなどを渡ります。オニバスコーヒーに流れる考え方は、その時に訪れたオーストラリアで目にしたカフェ文化がベースとなっていると話してくれました。

「オーストラリアは、日本では考えられないレベルにカフェ文化が浸透していて、サラリーマンを含め、みんながカフェで1杯のコーヒーを飲んでから1日をスタートさせるんです。そんなライフスタイルを見て、日本に帰ったら、この文化を普及させるための仕事ができないかなと漠然と考え始めました」

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    ガラス張りの外観の中に、たくさんの交通標識が!
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    入り口には、「自転車通行可」の文字。そのままどうぞ!

帰国後、まずコーヒーの勉強をするために、新宿にあるカフェへ。そこはオフィスビルが立ち並ぶ中にあるお店で、多忙を極めることとなるものの、バリスタの世界チャンピオンがいることで、焙煎方法などの高い技術を学ぶには最適だったそうです。

新宿のカフェでの修行時代を経て、弱冠28歳にして東京都世田谷区の奥沢に『ONIBUS COFFEE』の1号店をオープンさせます。そこは、東急目黒線の各駅停車しか止まらない小さな駅。若い世代に人気の街、自由が丘から徒歩圏内とはいえ、すごく静かな場所にあります。

「豆や製法にこだわったコーヒーを出すなら、新宿の店舗のように、1日を忙しく過ごす人たちが来る場所ではなく、よりお客さんと近い距離感を保つことができる住宅街がいいなと思っていて。また、我々が出すコーヒーは決して安いわけではないので、その値段をコーヒーに払ってくれる人が住んでいるような場所を探していました」

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    坂尾さんは、とってもさわやかなイケメンさん!

お店の名前は「ONIBUS(=オニバス)」。『公共バス』を意味するその言葉には、坂尾さん自身のお店に対する想いが込められています。

「この場所に多くの人が集い、互いにつながり、ものが運ばれ、また別の場所で次のつながりを生んでいく。そんな中で、自分たちの生活を豊かにしていくというのが1番のコンセプトです。それに加えて、他では絶対に味わえないクオリティのコーヒーを提供する。その2つをカタチできるように取り組んできましたね」

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    店内には自転車グッズがたくさん!
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    その他のこだわりのアイテムも販売されています。
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    自転車で入って、そのままガチャっと。
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    行き交う人たちを見ながら、ホッとひといき。

奥沢でスタートした1号店を含めて、店舗は現在4つ。どこのお店も、年齢や国籍を問わずたくさんのお客さんで溢れ、自転車で、または徒歩で、気軽に立ち寄り、コーヒーを片手にカジュアルにコミュニケーションをはかり、また離れていく。そんな人々の光景が見られます。

しかし当然ながら、オープン当初から今のように賑わっていたわけではなく、当時はお客さんにコーヒーを淹れる時間より、あれこれと考えを巡らせる時間の方が多かったようです。

「奥沢の1号店の開店当時は、豆や自家焙煎にこだわって、私たちが提供していたものと同じクオリティのコーヒーを出しているお店はほとんどありませんでした。それでも、前の新宿のお店がすごく忙しかったので、いいものを提供すれば流行ると思っていたんです。でも実際、蓋を開けるとまったくそうではなくて。『コーヒーって、広まっていないんだな』と強く実感しました。

お店も暇だったし、どうすればいいかをずっと考えていましたね。そこでまずは自分のお店の知名度を上げることより、こだわりの豆を美味しく飲むという文化そのものを知ってもらおうと考えを変えました。そこから、ワークショップとして“コーヒーの授業”をやるなど、取り組み方を変えていったんです」

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PHOTO by Kaori Nozaki

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ONIBUS COFFEE

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「ONIBUS」とはポルトガル語で“公共バス”、「万人の為に」という語源を持つ言葉です。バス停からバス停へと人を繋いでいく日常。そんなバスのように人と人を繋ぐという思いを込めて、オニバスコーヒーと名付けました。日常にとけ込んだ一杯、そんなコーヒーをお届けします。

 

URL:http://www.onibuscoffee.com/

RATIO & C

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ブリヂストンサイクルによるコンセプトショップ〈レシオ・アンドシー〉は「自転車と」あらゆるライフスタイルとをつなぐコミュニティ&スペース。

 

住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-1-26
営業時間:08:30~19:00(平日・併設するショップは10:00〜)/ 10:00~19:00(土日祝)
TEL:03-6438-1971

URL:http://ratio-c.jp/

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