世界に1枚、本物のムク材がココに。職人を支える、職人の仕事。【中田木材工業株式會社】

2016.12.05

ちょっといいなと思う木の家具は、天然木のムク材であることが多いこの頃。アイアンと組み合わさったりすると、モダンで超カッコいい。さらにそれが一点ものだったりすると、余計にテンションが上がります。
そんなムク材をはじめ、たくさんの木材を扱い、長きに渡ってたくさんの家具、インテリア、建築などの業界を支えてきたのが、大阪市住之江区にある中田木材工業株式會社です。
そこには決して派手ではないですが、丁寧で、人間味に溢れた職人の仕事がありました。

世界に1枚の板。世界に1つの家具。

大阪市住之江区平林。貯木場が点在するこの地には、木を扱う古くからの業者がたくさん見られ、中田木材もその1つとして、世界中の木材を扱うと同時に、ネットショップを運営するなど、幅広いサービスを展開しています。

その中で、今回お話を伺ったのは小藤さん。発注元からの電話を受け、スタッフに指示を出し、また自ら倉庫にある無数の木材から必要なものを選定し、フォークリフトを巧みに動かして次々に発送用のトラックへと木材を積み込み……大きな敷地内を動き回りながら、テキパキと業務を進め、空いた時間ではスタッフブログの更新まで行うなど、まさに中田木材の屋台骨として、大活躍しています。

  • とっても気さくな小藤さん。仕事中は、キリッと表情が変わります。

そんな小藤さん。中田木材で働きはじめて17年目とのことなので、てっきり「木のことを熟知したベテランさん!」と思ったのですが、どうやらそういうわけでもないようです。

『17年くらいでは、まだまだ下っ端ですよ。50年ほど働いてやっと1人前の世界ともされています。60歳の人が「まだまだ若いな」って言われていますから(笑)。

から今でも初めて見る木がたくさんあって、無数に発見もあります。世界的に見ると日本で育つ木はほんの一部。アフリカやブラジルなどで育つ木は、名前は知ってるけど見たこともない木がまだまだありますね

  • 倉庫の奥にひっそりとある事務所。
  • 家具になるのか、はたまた内装に使われるのか……

現在では、ダイニングテーブルやテレビ台など、自分の家の家具もムク材のものを使っているという小藤さん。もともと木のことが好きだったのでしょうか。

昔は、木のことを意識したことなどありませんでした。だけどここで働くようになってから、木の魅力を知り、家にも本物のムク材の家具を置きたくなりましたね。

我々が見れば、本物のムク材なのか、プリントされた貼り物なのかは、一瞬で分かります。貼り物は木目がすべて同じで、きれいなものばかり。一方、天然木だと当たり前ですが1枚たりとて同じものはありません。それぞれに味がありますよね

  • 1つとして同じものはありません。
  • たくさんの長い木も、手際よく運んでいきます!

建築家が建てた家や、オシャレなカフェ、インテリアショップなどで見られるようになったムク材。一部で熱狂的なマニアを生み出し、現在では、個人で気に入った木を選びながらDIYを楽しむ人も増えているようです。

これらの流行は、どのようにして生み出されているのでしょうか。

やはり家具のデザイナーさんが使い出すことで、流行っていくことが多いですね。樹種にもトレンドはあります。白系ならメープルやバーチ、黒系はやはりウォールナット、赤系はブラックチェリーあたりが今よく出ているものでしょうか。一時期は本当にウォールナットが流行っていましたよ

  • それぞれの領域で、それぞれの職人たちが腕を振るいます。
  • すべて違って、すべていい!

ただ、個人邸宅でムク材を使おうとする人は、まだそこまで多くないんじゃないですか? やはりお金がかかりますし、かなりこだわりがある人だけですね。それは店舗などでも同じで、基本的にはプリントのものが多いのが現状です

他の商材と比べても、こだわりだすと特にお金がかかってしまうのが、家具やインテリアの分野。普及してきたとはいえ、天然のムク材を好むユーザーはまだまだ多くありません。しかしそういった本物志向のユーザのニーズに、中田木材は自信を持って応えていきます。

実際、ホームページから直接問い合わせがくることも多く、しかも、本来の卸先である建築や家具業界以外からの発注も少なくないようです。

最近の変わったオーダーでいうと、和菓子屋さんで使う木の道具や、学校の教室の後ろに置く棚なんてのもありました。我々は加工までできる木材屋としてホームページでも謳っているので、思いもよらないような業界からの問い合わせが結構あるんです。

やはり、一般の方は大工さんの知り合いなんていないのが普通でしょうし、どこに頼んでいいのか分からない人が多いようですね。そういった人たちからのオーダーを、1つずつ丁寧にカタチにしていきます

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PHOTO by Genta Hisada

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中田木材工業株式會社

木は工業製品ではなく、自然の産物=生き物です。樹種による違いだけでなく、形も大きさも木目もひとつとして同じものはなく、木を選定する者にとってはそれが醍醐味でもあり、難しさでもあります。

「木のプロ」として、お客様と木との素晴らしい出会いのために、常に厳しい目と管理体制と「愛」を持って取り組む。それが”中田印”に込められた私たちのこだわりです。

 

公式サイト:http://www.i-nakata.co.jp/

木の市場「木木」:http://www.i-nakata.co.jp/shop/

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