リノベーションのメリット・デメリット

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オシャレなイメージのあるリノベーションですが、メリットはそれだけではありません。そして、メリットがあれば、デメリットもあります。リノベーションを検討するにあたって押さえておきたい、メリット・デメリットをまとめました。

メリット①好みのスタイルに変えられる

リノベーションでは、部屋のレイアウトやインテリアを好みのスタイルに変えられます。
プランナーと相談しながら、ゼロから空間をつくりあげていくことができるので、理想の空間を実現できるのは大きなメリットです。

まず、自分たちの生活スタイルに合わせてデザインするので、部屋の使い勝手が向上します。
たとえば、朝、起きてから、家を出るまでの動線。家族の行動パターンを踏まえて洗面所やトイレ、寝室を決めれば、朝の支度もスムーズです。

インテリアにもこだわれます。北欧風でも、カフェ風でも、NYスタイルでも、アジアンテイストでも、さじ加減は自分次第。他のどこにもない、100%お気に入りの空間がつくれます。

メリット②総費用が抑えられる 

リノベーションが人気の理由はもうひとつ。中古物件は新築物件よりも取得費用が低く、改装をしても新築物件よりまだ総予算が低くなるからです。

中古物件と新築物件では、具体的にどのぐらい取得費用に差があるのでしょうか。マンションの場合を見てみましょう。
こちらは、首都圏のマンション価格の推移を表したデータです。

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    東京カンテイ「マンション白書2017」より作成

新築の平均価格が青い折れ線、中古の平均価格が赤い折れ線です。両者の間にはずっと、2000万円前後の差があることが分かります。
よっぽど特殊な工事をしない限り、フルリノベーションをしても1000万円前後。ということは、物件取得価格に工事費用を上乗せしても、中古物件+リノベの方が費用は少なくて済むのです。価格面でのメリットは見逃せないポイントでしょう。

メリット③立地が有利なことがある

中古物件まで視野を広げると、新築物件しか見ない場合と比べて、立地に恵まれた物件に出会える可能性も高まります。
購入して長く住むならば、どこに住むかも重要な問題です。

新築の物件は「新築である」ということに価値があり、その分、価格が高くなっています。予算内では希望する場所に物件を見つけることができず、妥協してしまうケースは珍しくありません。中古物件ならば新築物件よりも相場が下がるため、同じ予算でも人気のエリアが狙えます。

また、同じエリア内でも、中古を視野に入れることで選択肢は広がるでしょう。好アクセスの駅近や緑豊かな景観、落ち着いた環境なども期待できます。マンションは立地のいいところから建てられていく傾向があり、古い方がいい場所にあることが多いからです。

メリット④物件の状況が事前に分かる

新築マンションは、一般的に完成前から販売を開始するため、実際の建物を見ることはできません。モデルルームも見学できますし、最近ではシミュレーションを見せてくれることもありますが、それらはあくまでもイメージ。建ってみないと本当のところは分かりません。また、隣にどんな人が住むのかも不明です。再開発計画などでは地域一帯を一気に工事するため、近所の様子でさえ、購入時には分からないこともあります。

一方、中古物件の場合は、既に建っているわけですから、外観や共有部も実物を確かめられます。近隣の様子を把握することも可能です。
また、建物の管理状況についても知ることができます。長く住む上では、建物の管理も非常に重要になってきますので、これは重要なポイントです。

室内のインテリアはリノベーションが終わらないと実物は確認できませんが、内見すれば、眺望や日当りなどは確認できます。これは部屋の快適さに大いに影響するところ。事前に見られるのは大きな利点と言えるでしょう。

デメリット①考えることが多く、手間がかかる

リノベーションはオーダーメイドに近いようなかたちでプランをつくっていきます。そのため、自分たちである程度どうしたいかを考えていかなくてはなりません。
とにかく決めなければならないことが多いのはリノベーションの特徴です。打ち合わせも1、2回では終わりませんし、次の打ち合わせまでに自分たちでやらなければいけない宿題もたくさんあります。
やりたいことを全部盛り込むと、たいていは予算オーバーになりますが、その時に何を諦めるか、何を残すのかを決めるのは自分たちです。
住空間に対する関心が薄く、普通でいいと考える人にとっては、「良いようにしてください」とリノベーション会社にお任せできないのはデメリットと言えるかもしれません

デメリット②設備や構造に対する不安がある

これは中古物件に対して、多くの人が抱える懸念点でしょう。
内外装や設備など、当然、経年劣化は起こります。だからといって、中古はダメとも言えません。きちんと設計され、適切に管理・修繕されている住宅は、私たちの寿命よりも長く持ちます。ただ、管理が不十分で傷んでいたり、耐震強度を調べると補強工事が必要だったりする中古物件も少なからずあるのです。

内装はリノベーションで変えてしまうので問題はありませんが、中古物件の場合、外から見えなかったトラブルが、後から見つかることがあります。たとえば、マンションでは設備の故障、戸建てでは雨漏りやシロアリの害など。
マンションの設備故障は、一度スケルトンにしてからリノベーションする場合、古い設備を一緒に撤去してしまうので、支障はありません。ですが、部分的なリノベーションやスケルトンにしないリノベーションでは、補修工事が必要になる場合もあります。

物件を選ぶ際には、修繕の履歴や管理の計画をしっかり確認し、リノベーション会社の建築の知識を持った担当者に現地を見てもらう、場合によっては専門の検査を入れるなどして、不安を解消する手だてを講じることが重要です。それでも不安が解消できなければ、気に入った物件でも見送るという判断もしなくてはなりません。物件選びでも「不動産会社にお任せ」はできないのです。

中古物件を購入してリノベーションする場合、新築では実現できなかった希望が叶う可能性が大いにあります。けれども、中古物件には、新築物件にはないリスクがあるのも事実です。良い面、悪い面を理解した上で、理想を叶えるリノベーションができるといいですね。

監修:佐藤剛(ゼロリノベ

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