出会いも、学びも、お仕事も。すべては旅から始まった。【HACIENDA】

石窯で焼いた絶品のピザ。新鮮な野菜を使った色鮮やかなサラダ。素材にこだわった自家製のジンジャーエール……。そんな逸品を、オシャレで心地のいい空間で、気の知れた仲間と一緒に。最高の瞬間ですね。
大阪、和泉市にある『HACIENDA』は、オープンから1年ほどにも関わらず、若い女性を中心に絶大な人気を博すカフェ・レストラン。このお店が出来あがるまでの物語は、一人の少年が旅に出るところからはじまります。

“たまたま”の場所に、「自分」と「親方」を詰め込んで。

富良野での修行時代を経て、地元である大阪へと戻った横溝さん。そこから今度は、“普通の”建築の勉強がスタートします。

「20代後半で、また1からの勉強でした。北海道で親方から得た知識は本当に亜流でしたので。リフォームを得意とするところ、建売だけを扱うところ、注文住宅を手がけるところ……何社かで一通りを学び、その間に資格もとって、2013年に独立したんです」

独立開業するにあたり、事業に必要な倉庫を借りることに。そのタイミングで、とある理由から、“たまたま”倉庫のとなりに建っていた古い日本家屋を購入することになります。最初は横溝さん自身が住んでいたその家。それこそが、現在のハシエンダに変わるもとの建物なのです。

「旅をしていた頃、さまざまなカタチでものづくりをしている人たちに出会い、常に刺激を受けていました。だからいつか、そういう人が集まり、そこから情報を発信していくような場所をつくれないかなと漠然と考えていて。

あと、日本中をまわりながら、農家さんのお手伝いもしていたので、お金はないのに、海の幸や山の幸など、ずっと本物の食材を口にしていました。にも関わらず、大阪に帰ってきた後は、忙しさもあってしっかりとした食事もできていなくて。そこで、自分がきちんとご飯を食べられる場所があればいいなと思ったこともあり、飲食店に挑戦しました。どうせなら新鮮な野菜を食べたいので、小さいですが畑もつくったんです」

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    こちら、1階席。内装や家具にもこだわりが。
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    こちらは2階席。ハードな雰囲気がかっこいい!
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    ネギやイタリアンパセリ、大葉、ローズマリー……いろいろ穫れます!
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    でっかい石窯は、見た目のインパクトも大。

店舗の入り口へとつながるアプローチの両脇に緑の芝生があり、さらにその周りにはベンチが並ぶガーデンスペースや、みずみずしく鮮やかな色をまとった野菜が実をつける畑が広がります。

都心部では難しいレベルに広大な敷地と、2階には広めのテラスも見られ、圧倒的な開放感とモダンな仕上りでありながら、どこか、日本人のもつ原風景につながる懐かしさも感じます。建物の細部に宿るのは、やはり富良野で得た“親方イズム”でした。

「まず、もともとあった日本家屋を、人間の手でバラしていきました。そして普通なら処分する解体後の木材をすべてとっておいて、それぞれを見ながらどこにどう使えるかを考えて、組み直す。その工程を繰り返して出来あがったのが、この建物です。

普通はその逆で、どこに何を使うかをまず図面上で決めて、それに合わせて材料を発注しますよね。でもそれはしなかった。このお店を建てるのに使った方法は、すべて親方に学んだものですね」

ショベルカーを使うなどしてガバガバと解体せず、少しずつ手でバラし、出てきた木を見て、その場で次の活用法を考えていく。正攻法でいけばゴミとなる廃材をすべて活用するそのやり方は、「さすがにお客さんの仕事ではできないです」と、横溝さんは笑います。

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    ちなみに、これがもともとあった家。うん、普通!
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    石窯職人であるシェフとの出会いも大きかったそうです。

また建物自体の構造や設計にも、横溝さんの嗜好が見事に反映されたものとなりました。

「大阪に帰ってきて工務店で勤めていた頃、古い文化住宅を壊して新しく建て替えるといった案件がよくありました。ただ僕は昔のいわゆる文化住宅や長屋のような建物が好きなんです。今の時代、世間的にはまったく見向きもされませんけどね。

そこでこのお店は、昔の文化住宅をモチーフに出来上がっています。分かりますかね? 外に階段があって、そこから2階に上がって、その廊下に各玄関が並んでいる、みたいな」

外側に向かって大きく開かれた2階のテラス部分。テーブルとイスが並び、ハンモックが釣られたそのスペースは、ぜひともデートで使いたいほどにオシャレに見えます。しかし、言われてみれば、20〜30年ほど前、日本のどこでも見ることができた文化住宅を彷彿とさせる構造であることに気付かされました。

「外壁にはモルタルを塗って仕上げたんですが、『木造・モルタル・2階建て』なんて、昭和の響きで、最近であれば普通は嫌われます。それをあえてやりたかった。だから、『外観がオシャレ』と言っていただくこともあるのですが、僕はそれはぜんぜん狙ったわけではないんです(笑)」

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    昭和の文化住宅をモチーフにした2階のテラス席。
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    外の空気がとっても心地良い!!
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PHOTO by Genta Hisada

Lugo(2017年5月よりリニューアルオープン)

lugo

スモークグリル&薪窯Pizza

住所:大阪府和泉市尾井町2-9-28
電話:0725-46-0855
営業時間:Lunch 11:30〜15:00(L.O 14:30)/Dinner 17:30〜22:00(L.O 21:00)
定休日:毎週水曜日、第4火曜日

URL:http://lugo170506.crayonsite.net/

株式会社HomeSide

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「やりたいことがたくさんある!」
「念願のマイホームだから、とことん理想を追求したい!」
家づくりを始めるにあたって、そんな想いを抱いているひとも多いのでは?
じつは、わたしたちホームサイドも同じ想いです。
スタッフ一人ひとりが「つくる視点」を持ったものづくり集団として、
一つひとつの家づくりに、お客さまと同じくらい胸をワクワクときめかせています。

URL:http://home-side.com/

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