置く、持つ、切る。ぜんぶ絵になる一生モノの道具。【TAjiKA copper】

「用の美」という言葉をご存知でしょうか? 知らない人のためにザクッと説明すると、「普段の暮らしの中で使われる日用品がもつ美しさ」のことです。大正時代の思想家にして美学者・柳宗悦(インダストリアルデザインの巨匠・柳宗理の父!)が提唱した概念で、これをもとに名もなき民衆の工芸品を評価する「民藝運動」なるものが巻き起こったのだとか。

クールな見た目、シャープな切れ味。熟練職人の技が光る、銅のハサミ。

とまあ、いっちょまえに美術史っぽいことを書いてしまいましたが、じつはぼくも雑誌やテレビで見聞きした程度の知識しかありません。アイムソーリー。でも、なんとなく「言わんとすること」は分かる気がします。

今回紹介する『copper(コッパー)』なんて、まさにそんな感じ。兵庫県小野市で四代にわたりハサミを製造する「多鹿治夫鋏製作所」のブランド『TAjiKA(タジカ)』がつくるハサミです。

その最大の特長は、やはり「渋い!」とうならずにはおれないルックス。「見て・持って・使える」をコンセプトにつくられているだけあり、インテリアとして置くだけで絵になるかっこよさです。copperと商品名にある通り「銅」でつくられているところもポイントで、使えば使うほど風合いが豊かになり、道具としての美しさがますます際立っていきます。

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    無造作にデスクに置いても、うーん……かっこいい!
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    写真じゃちょっと分かりにくいけれど、裏側の刃にある「裏すき」が鋭い切れ味のヒケツ。
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    こんなふうに「剪定ハサミ」として使っても絵になりますね!
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    使い込んだ銅製品のような風合いがタマりません。これぞ「用の美」!

もちろん、見た目だけでなく、切れ味も「スゴい!」のひと言。熟練の鋏職人が一丁ずつ「裏すき(切れ味を高めるため裏側の刃を凹ませること)」を入れて手づくりしているから、ふつうのハサミではなかなか厄介なゴツめの紙・布でもスイスイ切ることができます。つまり、ステーショナリーとしてはもちろん、裁縫用としてもうってつけというわけです。

今や100円均一ショップでもハサミを買える時代ですが、『copper』はそれらとは一線を画す逸品。ずっと愛着をもって付き合っていける「用の美」が備わっています。あなたも一生モノの一丁を手に入れてみてはいかが?

TAjiKA copper

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約15.8cmの「small」(8,500円)と、約18.5cmの「large」(9,000円)の2サイズを展開(いずれも税抜)。すべて手づくりのため、少しずつ風合いが異なるところも物欲をソソります。

家具&雑貨のオンラインショップ『CLUTCH FURNITURE』では、紹介したアイテムのほかにも、かっこいいハサミがたくさん紹介されています。ぜひチェックしてみてください。

URL:

・ 「TAjiKA」copper small
http://clutch-furniture.com/item/tool/tajika/...
・ 「TAjiKA」copper large
http://clutch-furniture.com/item/tool/tajika/...

(価格・ラインナップは2017年9月現在のものです)

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