ともに変化と成長を愉しめる、自分だけの相棒。【PLOTTER】

ふと思いついたアイディアを書いたり、時には日記をつけたり、あるいは「やりたいことリスト」を残したり……。ペンを走らせて文字にしていくことで、心の中が鎮まり、思考が冴え、そこに根ざしている何かがクリアになっていくような気がします。輪郭を持たない感情や考えを、ゆっくりと浮かび上がらせてくれる、私にとって大切な時間です。

“計画する人、主催する人、構想する人”という意味をもつ『PLOTTER』。その言葉が表すように“クリエイティブワークを愉しむ人のための、様々な素材と技術で提案するツール”をコンセプトに掲げるブランドです。
その第一弾として発表された文具のシリーズ。書き手を制限するものはなく、創造力を掻き立てるような自由さを感じさせつつも、秩序のような整然とした印象まで併せ持っているプロダクトです。

最初にご紹介するのは、イタリアの名門タンナーがなめした革を使った、レザーバインダーシリーズ『PUBRO（＝プエブロ）』です。ちなみにタンナーとは、動物の「皮」を「革」へと加工する、職人たちのこと。金属タワシを用いて丁寧に擦ることで、毛羽立たせた表面が特長です。使い込んでいくにつれ起毛が寝ていき、手の脂や湿度、さらには革に含ませたオイルとが互いに影響しあい、表面が馴染んでいきます。年数が経つほどに、色に深みが増し、まるでベルベットのような上品でしっとりとした光沢感が現れてくるのです。

次は、姫路のタンナーが手がけた革を用いた、レザーバインダー『HORSE HAIR』。表面には、馬のたてがみをイメージしたエンボス加工が施され、どこか雄々しい雰囲気が漂うシリーズです。
通常、なめし作業は１回のみ。しかしこのシリーズは、秘伝のオリジナルタンニンオイルで２度行い、手間ひまをかけ贅沢に仕上げました。革本来の美しさを最大限にいかせるよう、無駄な加工は一切しておらず、使い込むほどにオイルが馴染み、独特のツヤが出てきます。

そして、そのままアイデアメモやノートとしてもバインダーに挟んで使える、ありそうでなかった天のりタイプのリフィルメモパッド。無地、方眼、罫線、ToDoリスト、画用紙……様々なニーズに応えられる、豊富な種類が揃います。もちろん、その質にも細部までこだわりが。独自に開発した薄くて丈夫な紙は、切り離して使えるだけでなく、そのままノートとして使用することもできます。また、リフィルダイヤリーもあり、年間と週間の２つのタイプから選べるのも嬉しいところ。使い手の目線に立ってつくられたシンプルで控えめなデザインは、随所に気配りを感じます。

最後は、アクセサリー。こちらも豊富なラインナップです。リフィルをテーマごとに分けて収納、さらにホルダーごとにバインダーに挟めるプロジェクトマネージャー、ペン全体がしっかり収まる革製のペンホルダー、グリッドや分度器等があしらわれたスケール下敷き、ノートページを守るリフター等、機能的で凛とした数々のアイテム。リフィルと一緒に、一式揃えたくなりますね。

これらの生みの親である『デザインフィル』は、創業60年を超える老舗文具メーカー。『ミドリ』や『KNOX』など、多くの人に長く愛されるアイテムを提案し続けています。そんな彼らが手がけた、まったく新しいコンセプトの『PLOTTER』は、使い手に寄り添い、思考の縁をどこまでも自由に広げてくれるようなプロダクトです。それは時間と、そして持ち主の成長とともに自在に変化していく、唯一無二の存在。生涯付き合える良き友人、またはアドバイザーとして、迎えてみてはいかがでしょうか。