力強さと静けさが共存する花器。【10¹² TERRA】

妻沼大介氏と山田研一氏のデザインユニットがつくり出す花器、『10¹² TERRA(=テラ)』。“1日に生まれ変わる細胞の個数1兆(10¹²・テラ)と、テラリウムと呼ばれる植物採集用の箱の名前から、生命のように常に変化し続け、新しい発見に満ちあふれた商品を創作したい”という彼らの思いが詰まっています。その名の通り、いくつもの表情を見せてくれるデザインが印象的なプロダクトです。

直線的なデザインが見せる、テラリウムの魅力。

最近、街角で見かけるようになったテラリウム。草花を栽培するために用いる、ガラスやプラスチックなどのプランターのことですが、その起源は19世紀イギリスまでさかのぼります。医師で植物に造詣の深いナサニエル・ウォード氏が作製した『ウォードの箱』が、テラリウムのはじまりだそうです。当時、草木を枯らさずに遠方へ輸送するのは非常に困難でしたが、この発明が状況を劇的に改善。その結果、土地固有の植物が海を渡るようになり、今日では当たり前の紅茶やコーヒーなどが広く栽培されるようになりました。

まるで舶来の珍しい草木を入れるケースのような、あるいは標本を収める箱のような、不思議な存在感を放つ『10¹² TERRA』の花器。金属製の細いフレームとガラスでできた簡素なデザインは、植物の新しい魅力を引き出してくれます。

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    サイズもいろいろ。画像は、一辺が8cmの立方体が2つ重なっています。
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    本体上部の底面は、格子状に。
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    サボテンはもちろん、球根を栽培しても良いですね。

水耕栽培用の『Hydro』シリーズは、分解した本体の上部には植物を、下部には水を入れられる、便利な構造。一切の無駄がないシルエットは、自然の持つ生命力をよりいっそう際立たせます。

そのほか、ドライフラワーをディスプレイするものや、プランターなど、種類やデザインはさまざま。植物の栽培はもちろん、小物を飾ったり、道端の落ち葉や木の実を入れたり、使い方は自由自在です。

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    台座のピンに茎を刺して逆さにし、ドライフラワーになる過程を鑑賞できます。
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    博物館の標本箱をイメージしたデザインのショーケース。
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    立方体の1つの角を切り落としたようなフォルムの、壁に掛けられるタイプ。
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    伝統的な盆栽が、モダンな印象になりますね。
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    13枚の正三角形のピースで構成されています。
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    色んな方向から鑑賞したくなりますね。
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    16枚の正三角形のピースと正方形からなる、グラフィカルなデザイン。
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    明るい色味のコッパーは、植物の存在感をさり気なく引き立てます。

見る角度で表情が変わる多面体の花器は、六面体のそれとはまた違った魅力があります。空間や目的に合わせて選べる豊富なデザインも、魅力の1つです。

豊かな表情の中にうかがえる、独特の「間」。『10¹² TERRA』は、まるで静寂の中で、ただただ佇んでいるような、あるいは穏やかに語りかけてくるような雰囲気があります。そんなプロダクトとともに、季節の移り変わりを感じてみてはいかがでしょうか。

10¹² TERRA

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ガラスと合金からなる『10¹² TERRA』は、水耕栽培用のテラリウムや、標本箱をイメージしたショーケースなど、種類が豊富な花器のブランドです。

素材:ガラス、ハンダ
※ハンドメイドのため、受注後1〜2ヶ月製作期間を要する場合があります。

公式サイト:http://1012.co

(価格・ラインナップは2017年10月現在のものです)

¥7,776〜(税込)

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