vol.09 ちょうどいい季節

「どんなときに幸せを感じますか?」と聞かれたら、たぶん「暑くも寒くもなく、風が穏やかで天気がいいとき」と答える。

この間、そんな瞬間があった。夜に外を歩いていたら、暑くも寒くもなくて、夜風が心地よくて、「そうだ、この感じだ」と思った。最近ずっと暑かったし、夜に出かけることもあまりなかったからこの感じをすっかり忘れていた。
Siriに気温を尋ねてみると、26℃だった。確か前にも心地よい気候の日に気温を見たら26℃だったな。26℃は最高。暑くないし、半袖でちょうどいいし、靴下を履かなくてもいいし。

いつも4月はちょっと肌寒くて、ゴールデンウィークが始まったら急に暑くて「あれっ、夏やん!」ってなって、それから梅雨で本格的な夏。9月はまだ暑くて(今週なんて昼間の気温が32℃もあったし)、10月に過ごしやすくなってきたなぁと思ったらすぐに肌寒くなって冬が来てしまう。
もうちょっと季節の配分がいい感じにならないかな…。ちょうどいい季節が春と秋にしっかり3ヶ月ずつはほしいなぁ。

暑いときには暑いときの、寒いときには寒いときの楽しみがあるのだけれど、やっぱり体にはストレスがかかっていたのだなぁ、ちょうどいいってこんなに楽なんだ、とちょうどいい季節になるといつもしみじみ思う。
1年中気候のいい地域に住めたらそれだけで人生の幸福度が大幅に上がりそうだなぁとずっと思っている。だけど、ひとまずはもうすぐ来るであろう短いちょうどいい気候の時期を、大事に味わって心地いい風を感じようと思う。

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amycco.さんの著書「文鳥ちゃん」

yabai

文鳥ちゃんは、羽のお手入れと恋に夢中な白文鳥の女の子。
人間の「あきぴょん&えみ夫妻」と一緒に楽しく暮らしています。
ところがある日、文鳥ちゃんはあきぴょんに恋をしてしまい……
あきぴょんをめぐる恋の三角関係の行方は……?
¥1,512(税込)

『文鳥ちゃん』

amycco.著
出版年月日 2016/4/19
ページ数 111p
定価 本体1,400円+税

amycco.

amycco.prof

イラストレーター。

雑誌や書籍、雑貨などを中心にイラストレーターとして活動中。毎日文鳥に怒られている。

『文鳥ちゃん』(洋泉社)発売中。

公式サイト:http://amycco.com/