vol.19  始まれば終わるリノベーションの話

2018.04.15

夫と妻と、犬が一匹。築37年の中古マンションを買って、リノベーションをする話です。

家族紹介

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このリノベーションは、ちょうど1年前に始まりました。物件巡りから数えると1年と少し前。去年の4月に物件を決めて、いろんな契約書にサインをして、5月の初旬にフジコさんと出会い、プラン打ち合わせを始めたのでした。

リノベーション全体の話

このコラムでは、間取りの話や、キッチンの話、リビングの話、ダイニングの話と少しずつ分けて書いてきましたけれども、これらはほとんど全て同時進行で、2017年のひと夏をかけて話し合い、工事が進められたものです。ちょっと、間取り図と各回のコラムテーマを見比べてみましょう。

  • エピソード表

頼もしかったフジコさんの話

いちばん楽しかったのは、やっぱり最初のプランニングです。どんな間取りがいいかを考える、はじめの一歩。わくわくしました。そして、話はだんだん具体的になり、やれコンセントの位置だ、レンジフードの仕様だ、スイッチの回路だ、トイレットペーパーホルダーの場所だと細かいことをどんどん決定していくターンになる頃には、すこし疲れていました。

それでも、結局のところ最後まで楽しかったのは、フジコさんがいたからだなと思います。物事を決めていくときに、いちばん面倒くさいのは「優先順位を考えること」と「選択肢を整理すること」だと思うのですが、今回のリノベーションに関しては、そこらへんの全てはフジコさんがやってくれました。

「次の打ち合わせではコレとコレを話し合って、コレは決めてしまいましょう」という段取りと、「選択肢としては、私はコレとかコレがおすすめです。でも他に何かいいものが見つかるようであればご相談ください」というほどよい選択肢の提案。によって、我々は目の前に差し出された問題に対して「良い/悪い」「好き/嫌い」を示すだけでよかったし、こだわりたいところだけこだわって、あとはお任せすることができたわけです。

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    NUさんのカフェで、床の色を悩むフジコさんとわたし。
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    クローゼットのハンガーの高さに悩むフジコさんとわたし(身長がほぼ同じ)。

だんだんお互いの性格がわかってきて、たとえば何かを選ぶときに夫が渋い顔で「まあ、それでいいか」などと言ったときには「いや、これ絶対あとでくつがえるやつですよね笑。ちょっと、もう少し考えましょう!」と一緒に立ち止まってくれたりして、頼もしかったです。

7ヶ月間の夫婦共同プロジェクト

4月に契約をして、5月からプラン二ング、8月に着工、10月末に竣工、入居だったので、ざっと数えて7ヶ月かかったリノベーション。始まれば終わるものだな、としみじみ思います。

その間に夫もわたしも仕事があったり公演があったり忙しくしていましたが、この7ヶ月間に関しては、頭のなかの半分でずっとリノベーションのことを考えていたように思います。そしてほぼ毎週末、プランミーティングがあったり、買いにいかねばならないものがあったり、リノベーションのために動いていました。結婚して11年が経ちますが、こんなふうに夫婦二人で同じプロジェクトを抱えるようなことは、結婚式、以来、でしょうか。なんだかよい時間であったように思います。たのしかった。

住んで春、桜が見える窓

「Vol.04 桜の木と鉄塔が見える部屋の話」でなぜこの物件に決めたのかという話を書きましたけれども、最大の理由であった、窓からの景色。昨年の10月末から住みはじめてからずっと、待ち遠しかった春が、きました。ばかみたいな感想ですが、景色はとても、きれいでした。これから毎年、いろんな気持ちでこの窓から桜を眺めるのだろうなと思いました。

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    ダイニングテーブルから見える、満開の桜。

この連載も、次回Vol.20で最後になります。始まれば終わるリノベーション。次回はついに、竣工、です。よろしくお願いします。

Q本かよ

qmoto_ap

俳優/コピーライター/デザイナー
劇団『□字ック』に所属し、舞台を中心に俳優として活動する傍ら、雑誌、広告でコピーやデザインを手がけている。

 

【出演予定】
2017.12.02 《下北沢にて’17》
2018.1.17-21 □字ック本公演《滅びの国》@本多劇場

ROJI9 OFFICIAL WEB:http://www.roji649.com

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