2017.11.05

夫と妻と、犬が一匹。築37年の中古マンションを買って、リノベーションをする話です。

家族紹介

family

得意料理は何ですか? と訊かれたら、パスタ、と答えます。

わたしは結婚したのがわりと早めなのですが、へらへらと生きているうちに主婦歴が11年目に突入していました。11年のあいだには、料理に凝ったり凝らなかったりする波が寄せては返し、身についた技術や知識はいくつかありますけれども、いまだに魚は下ろせません。ただ一つ、確かに思うこととして、おいしい料理を作れるひとは最強、というのがあります。わたしは料理上手になりたい。

モールテックスのアイランドキッチン

フジコ先生が提案してくれたC案のすばらしい点のひとつに、モールテックスの床から立ち上がるモールテックスのキッチン、というのがあります。説明が難しいので、ここで、これまで出し惜しみしていたC案のパースを突然お見せしましょう。

  • パースC
    ファーストプランのときに見せてもらったC案のパース。

お分かりでしょうか。モールテックスの床から立ち上がるモールテックスのキッチン。かっこいいです。夫もわたしもこれが気に入り、キッチンはこのモールテックスのアイランドカウンターで、となりました。

わたしは心の中で、しめしめと思いました。この仕様だと、モールテックスのアイランドにはコンロがあり、その後ろには壁面に向かってシンクと作業台があるという、ずいぶん大規模な、贅沢なキッチンとなります。キッチンが広いのって、いいですよね。フジコ先生ほんとうにありがとう。

そして、このアイランドの形をどうするかということを、わりと長い時間やいやいと言い合いました。「モールテックス キッチン」で画像検索をするとたくさんの画像が出てくるので見てもらえるとよいのですが、おおまかに言うと以下のような選択肢が並びました。

  • ep05_キッチン3案
    ※イメージ図

夫は「迫力がある」という理由で①を押していたのですが、わたしは「誰かが一緒にちょっと座って作業ができるほうがいい、餃子を包むとか」と②を押しました。③の棚型も収納力が確保できていいかなと一瞬思ったのですが、想像してみると、モルタルの重量感が損なわれる気がしてすぐに却下しました。

結果、やはりわたしが「確かに①はカッコイイが、②のほうが実用性がある」と押し切り、「でもコの字のコの幅はなるべく太めにして、どんと迫力のある感じにしよう」ということで話はまとまりました。

キッチンに花は要らない

キッチンは、料理をするということに特化した場所であってほしい、とわたしは思います。たとえばカウンターに花を飾れば素敵かもしれないけれど、その分のスペースを作業効率を上げるために使いたいし、料理をしながら花粉を気にしたりするのも面倒くさいように思います。役に立たない、掃除を面倒にするだけの「ディスプレイ」はまったくもって必要がないと思うわけです。面倒くさがりなわたしにとっては、作業しやすいこと、清潔さを保ちやすいことがいちばん大切です。

かと言って便利ならば何でもよいわけでは勿論なく、実用的なキッチン用品の一つ一つは、お気に入りのものであってほしいし、その結果、キッチン全体が自分の気に入る空間となっている、というのがよいと思うわけです。

などと、偉そうに喋っていると夫に言われます。
「パスタしか作らんのに」

11年間、パスタしか作ってないわけはないのですが。そう言われるということはそういうことなのでしょう。贅沢なキッチンに見合う食事を提供できるよう、精進しようと思います。

業務用キッチン・二曹シンクという選択

フジコ先生からは、モールテックスカウンターのほうを造作にして、シンクのほうは業務用キッチンにしましょうと提案されました。コストの面と、ラフさが出てよい、という点から、そうしましょうということになりました。オールステンレスの業務用キッチンは、丈夫で管理しやすそうだし、我々が愛するモールテックスにもよく似合うと思いました。

そして業務用キッチンは、二曹シンクのものにしました。
当初は普通にシンクが1つのもので話が進んでいて、打ち合わせでは、シンクの幅を何cmのものにするかを考えておりました。なので、「シンクが2つのやつは高いんですか?」とわたしが尋ねると、フジコさんも夫も、「2つ?要ります?」「2つは要らんやろ」と不思議がりました。しかし、値段はとくに変わらないようでしたので、わたしはつらつらとプレゼンテーションを繰り広げたのです。

飲食店でアルバイトしていた時に、洗剤をつかうシンクと食材を扱うシンクが分かれているのが便利だったこと。食器を洗う時でも、お湯や泡スプレーでつけておきたいものと、手でがしがし洗うものを別々にできると便利だと常日頃から思っていたこと。などなど。

夫は「なるほどな」と言い、フジコさんも「二曹シンクは初めてです…」と言いつつ納得してくれました。わたしも実は、打ち合わせ中に業務用キッチンのカタログを見ながらふと思いついただけだったのですが、プレゼンが成功してよかったです。

  • 05

そしてもう一つ、夫やフジコ先生から「いや、ヘンだろ」「不思議な感じになると思いますけど…」と反対意見をもらいながらわたしが押し通したキッチンの仕様として、ノズルが伸びる水栓金具×2、というのがあります。

これも説明が難しいので突然の完成写真なのですが、お分かりいただけるでしょうか。蛇口部分がホースになっていて、ハンドシャワーとして伸ばして使える金具です。この「伸ばして使える」がわたしはとても重要で。

以前、大阪で住んでいた分譲マンションはシステムキッチンが入っていたので、この伸びるシャワーが入っていたのですが、東京のマンションでは蛇口はシンプルな作りでぜんぜん伸びませんでした。これが、辛かった。食器を洗うときはべつによいのです。問題は、シンクを洗うときです。

すすげなくない?

シンクを何かしらの洗剤で洗ったとき、それを全体的に流すの、ノズルが伸びないと難しくないですか? わたしは難しいです。だけどシンクはきちんと磨きたい(たとえ「水だけで落ちる」的なもので磨いたとしても、仕上げはざーっとすすぎたい)。なので、この伸びるタイプの水栓金具が必須だったわけです。

「かなり大きいですよ?」
「ハイ」
「近い位置に並びますよ?」
「大丈夫」
「片方だけでいいのでは?」
「両方絶対に必要です」
「不思議な空間になりますよ?」
「いいんです。わたしは機能性を選ぶ!」

というフジコさんとの攻防を繰り広げながら、ここは最後まで押し切り、大きな水栓金具がえらく近い位置に2つ並ぶという、家庭用キッチンにしてはずいぶん大袈裟な図を完成させたのでした。

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さて、主婦たるもの、キッチンの話をしはじめると止まらないので、今日はここまで。次回もキッチンの話、おもにキッチン収納の話をしようと思います。キッチンタイルの話もしたい。どうかもうしばらくお付き合いくださいませ。

Q本かよ

qmoto_ap

俳優/コピーライター/デザイナー
劇団『□字ック』に所属し、舞台を中心に俳優として活動する傍ら、雑誌、広告でコピーやデザインを手がけている。

 

【出演予定】
2017.12.02 《下北沢にて’17》
2018.1.17-21 □字ック本公演《滅びの国》@本多劇場

ROJI9 OFFICIAL WEB:http://www.roji649.com

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