vol.04  冬の○○ばなし

2017.01.16

こんにちは。リノスタ・ライターの雨森です。最近、とまりません。ずっととまらないんです。

私、都内の普通の賃貸住まいです。部屋、当然せまいです。でもね、好きなんです。おしゃれな部屋が。カッコいいインテリアが。それを見るために、いつもタンブラー(SNSの一種)を観ているんです。

だからこそ、とまらないんです。

そう、“妄想リノベーション”がとまらない……。

歴史の転換期である今こそ……

突然ですが、世界は今、歴史的な転換期をむかえようとしています。皆さん、準備できていますか? 100年後の歴史の教科書では、いま我々が生きているこの時代こそが、新しい時代の幕開けの時と記されているはずです。

その象徴とも言えるのが、やはりアメリカ大統領にトランプ氏が就任すること。過激な発言で何かと話題を残しているトランプ氏ですが、日本との良好な関係性を築くためにも、今後、両国の首脳による会談が重ねられていくことでしょう。

そう、大切なのは、丁寧な会談。各国の首脳陣による会談こそが、明るい世界情勢への近道なのです。

ん? 大切なのは、会談? かいだん……、そう、大切なのは階段! 階段がなかったら2階に行けない!! 小○製薬「ニカイニイケナーイ」を飲まないといけない!!!!

ということで、2017年は、最悪のダジャレスタート! 「階段」特集です。

上と下をつなぐ、だけじゃない!

階段。それはつまり上の階と下の階をつなぐものであり、それ以上でもそれ以下でもありません。そもそも、だいたい決まっていますよね。お家の階段って。

長方形のステップが数枚つづき、その後、三角形のものが何枚か出てくることで90°もしくは180°回転して、上の階に到着。それが日本の一軒家における一般的な階段です。

つまり、別にかっこいいものや、デザイン的に優れているものなんて、ないのでは?

ノンノン! 階段だって、思わず目を奪われるようなの、あるんですよ。例えば、ドン!!

どうですか、この「遺跡感」というか、「インディージョーンズ感」というか。

自分の家の階段がもしこれだったら、下の階から突然「よい……しょっ」なんて言いながらハリソン・フォードが上がってきても、それほど驚かないですよね。「あ、フォード、お風呂、さき入りや」くらい、自然なトークができそうです。

このメタリックでシャープな感じもいいですね。階段の奥に見えるガラス張りの箱は、エレベーターでしょうか。エレベーターもありながら、階段もあるなんて本来ありえないことです。

例えるなら、1つの映画にブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオが出ているような、もしくは1つのチームにメッシとクリスティアーノ・ロナウドがいるような、はたまた1回のおやつにハッピーターンと雪の宿がでるようなことですね。

最後は、別にありえる!

こちらはどうでしょう。注目したいのは、1段目が地面に接していないところ。つまり、階段自体が浮いているんですよね。

これ、思春期の娘さんがいる家族におけるお父さんくらい浮いていますよね。ってことは、この階段をお父さんが使うと……、もうウキウキしちゃう!(失礼しましたorz)

こいつはすごい! もうどういう構造になっているのかさえ分かりません。まるで映画のセットのようですね。硬質なイメージな黒と木の色が、モダンながら清潔な印象をつくりだしています。存在感がすごいのに、空間の広がりも強調していますね。

どうですか? このように、デザイン的に優れているものや、ちょっとしたギミック、遊び心が見られる階段、たくさんあるんですよ!

壁からニュッ!

僕の実家もそうでしたが、日本の一般的な家屋で見られる階段って、だいたい建物の基礎の部分と一体化していますよね。

でも、ステップとなる板が壁からニュッと出ているタイプのものもあります。これがまたカッコいい! デッドスペースも生まれにくく、機能的にも優れています。

壁からニュッ! の一つ目。しょっぱなからいいですね! たった5段ほどですが、上がってみると書斎的な仕事スペースにたどり着きます。ちなみにそこは、ベッドの枕がある位置の真上。空間を有効につかえていますよね。

階段の1つ1つの足元にある四角く発光しているものは、照明でしょうか。もしくは小さな窓? どちらにしても演出がにくいですね。

関係ないけど、枕がある側の壁にクッションを張っているのはなぜだろう……。もしかして、かなり夜の激しいご夫婦が……って、おい! メディアを間違えてないか!!

つづいてはこちら。白をベースカラーにしたスタイリッシュな空間に、ところどころ、差し色として使ったブラックが映えています。

そして奥の方に、ピッチの狭いニュッと階段がありますね。はい、そうです。もう『ニュッと階段』という名前にしてしまいました。

ていうか、なんでそこに自転車やねん! 嘘くさい!! そもそもそこにチャリを置くってことは、止める時に頭ぶつけてるやろ! オシャレな家の住人は、頭を毎回ぶつけるんか!

これはちょっと特殊。でもかなりいいですね! 木の板が横からニュッと出てくることで、浮いているような状態で、階段としても上がりやすくなっているようです。

異素材コラボの大成功例ではないでしょうか。

ニュッと階段の最後はコレ。何のための場所なのかは分かりませんが、1枚のアート作品として成立しているような空間ですね。これだけで物語を感じるというか……。

一度、この階段、上ってみたいなぁ……。下から1段ずつ、トン、トン、トン……と上がっていって、あーーーーーー!!!!!!

何やねん、コレ! 上がったあげく、上の階につながってないやないか!! 上がっては落ち、上がっては落ち、わしゃトムに追いかけられてるジェリーか!!!!!

手すりもぬかりなく。

階段があるところには、付随して手すりもあることが多いですよね。

僕の実家も、おばあちゃんと一緒に住むようになった時に、階段に手すりをつけた記憶があります。もちろんホームセンターで売っているような、普通のものでしたけどね。

その点、この手すりはどうでしょう。

構造的には、いたってシンプル。鋭角に曲がったワイヤー(アイアンかな?)が上から固定されているだけ。たったそれだけなのですが、空間に静寂や均整を与えているような、非常に繊細なバランスで配置されていますね。

これ、ほんと気持ちいい!!!

こちらは手すりなのか、もしくは横からの落下を防ぐためなのか、同じく細いワイヤーがたくさん貼られています。

このタイプは他にもあって……

こんなのとか……

こんなのとか。どれもいいですね!

階段という、構造上“透き間”だらけの場所に強度を与えているのかも知れませんが、ワイヤーがラインとなって空間をシャープに切り取っているようです。

そして、極めつけはこれ!

なんじゃこれ! 妖怪感がすごい!! 妖怪『のぼるぞん』とでも名付けてしまうぞ!

似たようなのでいうと、こんなのも。やっぱり妖怪っぽい!! こっちは『おりるひょん』だ!

そんなところにも、階段が!?

階段があるということは、高さの違う2つの空間があるということ。

だいたいの場合は1階と2階だったり、2階と3階だったり……

て、お風呂やがな! 下りたらそこがお風呂って……、どういうこと?

この辺は日本人の感覚にはあまりないですよね。

ふむふむ。これは普通にデザイン的にかっこいい感じなんじゃない? 下に階にあるベンチも壁からニュッと出ているタイプでオシャレだな。

……って、ここもお風呂かよ! よく見ると、手前にシャワー、あるがな!!

え、なに? 流行ってるの?? 「階段おりたら、すぐお風呂」みたいな。「玄関あけたら、サトウのごはん」みたいな感じで。

こちらもとっても不思議なアイデア。仕事のためのデスクが、階段の4段目と1枚板でつながっています。デスクであり、階段でもある。

思春期の娘さんがスカートをひらつかせながら階段を上がろうもんなら、仕事をしているお父さんが下からそ〜っと……って、だから、下ネタは禁止!! そういうメディアじゃないの!!!

おふざけはこの辺までにして……例えば家の外にだって、とうぜん階段はあります。こちら、どうでしょうか。おそらく上の階が居住空間となっていて、下はバルコニー的な扱いなんでしょうか。

そこをつなぐのが階段です。もう嫉妬しちゃうくらいに、かっこいい!

こちらも屋外の階段。これ、例の『ニュッと階段』だし、手すりが描くラインも美しいし、さまざまな要素が入っていますね。登りきった先の空間にいくために空けたスリットのような細い透き間もイケてる!

あ、スリットといえば、スカート。スカートといえば、思春期の娘さん。思春期の娘さんといえば……(以下、自粛)

異素材マリアージュ

階段というのは、1階でも2階でもない唯一の場所だし、廊下と同じで、人がい続ける場所でもない。建物の中で、ちょっと特殊な場所だと思うんです。

だからこそ、そこにだけちょっと変わった素材を使うことができるんじゃないでしょうか。

例えばこの後ろにある螺旋階段。

まるでブリキのように見える銀色の金属は、工業用品のような美しさを持ち併せいますよね。

続いてはこちらです。ドミノをみているような真っ黒なステップと手すり。そして2階についたら、その黒い手すりがガラスにつながっています。

こんな異素材コラボレーションも大胆でクールですよね!

これはどうでしょう。ちょっとさびた真鍮のような、もしくは銅のようなこの素材。

何ていうか、“あえての違和感” みたいなものが楽しめますね。

あとは、無骨さがかっこいいコンクリートのものだったり……

ガラスと木が組み合わさったり……

木と白の組み合わせだったり。どれも本当にかっこいい!!!! ほんと、憧れちゃう……。

最後は、大物ゲストに……

ただ上と下をつなぐだけのモノではない。分かっていただけたでしょうか。ま、どれもこれも、賃貸物件ではありえないようなものばかりでしたけどね。だって、こんなのとか……

なにこれ! 階段っていうより、その下にあるくつろぎスペース!!! 最高じゃないですか。

こんな優雅な気分で「押すなよ! 絶対に押すなよ!!」って、竜ちゃん遊びができるところがあるなんて……。

こっちはもっとふざけてる! 階段の下のソファスペースは絶妙な狭さが落ち着くかもしれないけど、肝心の階段は……。上がっていってゴン! どこにもいけない!!!

ぎゃー!! もう、わちゃくちゃだ!!!! アートだ! これは完全にアートだよ。でも、別のところでやれ!!!!

ね? ありえないでしょ? もはや、賃貸ずまいの僕に語れることは、なさそうです。なので最後に「かいだん」の大家であり、「かいだん」を語らせたらこの人以外いない、あの人の声を聞いてみましょう!

「やだな〜、こわいな〜 」

て、それ、「怪談」でお馴染み、稲川淳二さんやろ! 季節外れの怪談話、だれも聞きたくないわ!! とはいえ、新年1発目から、冒頭も結末もしょうもないギャグでゴリ押した自分自身に拍手を!!! ブラボー!!!!!!

(そして、妄想はつづいていく)

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雨森武志

profile_amenomori

1980年大阪生まれ。
ウェブサイトや各種広告におけるディレクター・プランナー・ライター。

2002年にアーティストユニット「weiv」を設立し、編集長としてウェブマガジン「conscious」を発行。その後クラブミュージックのポータルサイト「saround」を開設。フリーペーパー「saround magazine」の編集長を歴任。

2006年より制作会社へ勤務。2010年に独立し、上京。同時に、処女作「愛!愛ありゃこそ!イーアー!!」の上梓。さらにウェブマガジン「conscious」を再始動する。

2016年に、フリーランスクリエイティブ集団「チームコンシャス」を結成。

学校法人ESP学園WEBクリエイター科講師。

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