vol.02  やっぱり理想は、国民的アレ

2016.11.13

こんにちは。リノスタ・ライターの雨森です。最近、とまりません。ずっととまらないんです。

私、都内の普通の賃貸住まいです。部屋、当然せまいです。でもね、好きなんです。おしゃれな部屋が。カッコいいインテリアが。それを見るために、いつもタンブラー(SNSの一種)を観ているんです。

だからこそ、とまらないんです。

そう、“妄想リノベーション”がとまらない……。

暮らしは、コミュニケーションは、いつもここから。

コンコンコン……。包丁が奏でる小気味良い音が朝の訪れを家族みんなに知らせます。キッチンから漂う香りは、人生の原風景と重なり、ふと思い出す母親の姿は、キッチンと共にあることも多いでしょう。

帰宅後に探すおやつ、お風呂上がりのビール、夜のチルアウトタイムのコーヒー……生活の中心は実はキッチンにあるのかも知れません。ほら、また家族を呼ぶ声が聞こえてきた……

「カツオー! ちょっとー!!」

……って、サザエさんかよ!!!!

 

……失礼しました。

少し大きくなったお姉ちゃんとお母さんが共同作業をしたり、休日にはお父さんが慣れない手つきで悪戦苦闘したり……そこにはいつも温かいコミュニケーションが育まれていきます。

ほら、また1人、キッチンに。

「ちは〜、三河屋でーす!」

って、結局サザエさんかよ!!!! 確かにサブちゃん、突如キッチンに現れるけど! とんだサイコパス野郎だぜ!!

 

……失礼しました。

今日はキッチンのお話です!

ということで、今回はとってもナイスでクール、ブラボーかつマーベラスなキッチンを見ていきましょう!!

最近は増えていますよね。おしゃれで。使いやすくて。不動産情報サイトでもキッチンを売りにしている物件、よく見かけます。

例えばほら……

ん〜、おしゃれですね。清潔感があって、かつ直線的でクールな意匠は男性的な雰囲気も感じさせて。

なんですか、右のコンロにのっているこれまたグッドセンスなお鍋は! こんなイケてるお鍋じゃチキンラーメンとか作れないよ! アヒージョ、アヒージョでしょ、こうなってくると。朝からアヒージョしか作れない!!

これまたナイス! 深い木目とコンクリートのコントラストが絶妙な作業スペースと、ブルックリン風の窓枠との相性はバッチリ。天井に走るむき出しの配管もグッドです。

奥の壁はチョークボードになっているんですね。おしゃれ家族はここに「CAFE」とか「MENU」とか書いちゃうんでしょ! おうちのくせに!! 案外チキンラーメンとか食べているくせに!!!

絶景かな絶景かな。ゴルフのティーショットかな。パーファイブかな。なんだよ、このキッチンからのランドスケープ! インダストリアルっぽいコンロもかっこいいし、こういうキッチンだったら毎日お料理しちゃう!(←とか、うさんくさいことを書くライターには要注意だぞ、そこの坊や)

こんな感じで、おしゃれキッチンがたくさんあることは、もうみなさんのご存知ですよね。

ではもう少し細かめに見ていきましょう!

案外あう。キッチンとモク。

特に日本の賃貸だと、モク(=木)があしらわれたキッチンって少ないですよね。木目のシール的なものはよく見るけど……。やっぱり水との相性が悪いのでしょうか。

天然木のツキ板、キッチンにすごく合うのに!

ほら、もう、見た目100点! コンクリートと木、絶対にキッチンにあうんだって!!

カウンターにワンポイントで木を配するのもいいですね。

ここにいったんお料理を置くね。そして撮るね。インスタを。すると、稼ぐね。いいねを。さらにひと言のこすね。「Facebookって、古いよね」って。憎い! ただただ憎いわ!!!

思いの外、木ぃ!!

これもポテっとしてていいですね! 作業台の部分は大理石でしょうか。木がもたらす朴訥としたイメージと大理石のモダンさが奇跡のマリアージュ! そら名前も分からん野菜、置くわ! なにこれ。スイカ?? 小玉スイカなの!?

ほぼ、木ぃ!!!! ほんで、シンクちっちゃ!!

「いい感じだわ〜」「おしゃれだわ〜」と思いながらお料理したり、お片付けしたり……

シンクが小さいので、どうしても周りがビチャビチャに……

木だから、水に負けて腐っていく……

もはや「木のぬくもり」とか言っている場合じゃない……

にならないことを祈る日々。

こういう囲まれている感じのもあるんですね! これ、キッチンとして、果たして使いやすいのでしょうか。まるでテリー・ボジオのドラムセットです。……て、誰が分かるねん!!!!

ということで、いちおう参考に↓

て、そんな参考画像、いるかー!! “親切”を履き違えるなー!!!!

無骨に? シャープに??

キッチンの意匠は、大きくわけて2つの対立軸があると思います。

1つは無骨系。あまり装飾をほどこさず、素材の持つ特性を残したまま仕上げた感じとでも言いましょうか。僕、これが好きです。

もう1つはシャープ系。しっかりとデザインされたモダンでスタイリッシュな感じ。僕、これも好きです。

どっちもかっこいいから困っちゃう!!

こちら、無骨系。ああ、なんて素敵……。今回のMVK(=Most Valuable Kitchen)の呼び声が高いぞ!

シンクのところ、見てくださいよ、コレ。底なし沼かな? もう帰ってこれないの? 落ちたらブラジル??

こちら、シャープ系。もう、ただただシャープに仕上がっていますね。MVKはコッチかな?

何よりすごいのが、換気口。「ニュイーン」という擬音語を初めて使いますよ。天井から、ニュイーン! 2本の換気口が、ニュイーン!!!!

こちらもすごく無骨。やはり、いいですね。なんでしょう、この菅原文太感というか、高倉健感というか。「私、料理はできませんので……」って言いそう。

いやでも、そこはしろよ! キッチンなんだから!!

2枚つづけてシャープ! おそらく同じキッチンですね。まず蛇口がシャープ。シンクがシャープ。指を入れる穴が空いた収納がシャープ。そもそも私の目のつけどころがシャープでしょ!

こちらは無骨でありながら、シャープっていう感じでしょうか。

このコンロ、なんですか。ビルトインと言っていいのか、でも普通「ビルトイン」っていうと、コンロごとガバッとはまっていることを指すし、こんなの見たことがない!

でも、超おしゃれ!! ほれた! あんたに決めた!!!

もうひとつ、無骨でかつシャープなものを。さらに木も使われていて、合わせ技でMVK確実か??

やっぱりコンクリートってかっこいいなぁ……。

一緒だと、はかどるぞ。

まるでペーとパー子のように、キッチンがあれば、横に常にあるもの。それがダイニングです。

この2つって、よく考えるともっと近くていいですよね。だって、ペーとパー子が一緒のフレームに写っていない絵を想像してみてください。ああ、恐ろしや!!! 嘆かわしや!!!!!

たとえばこんな感じ。ダイニングの背もたれが、そのままキッチンの作業台とつながっているんですね。「こんなもん、背中に水が飛んできてしゃあないやろ」っていうツッコミはナシで。

準備もお片付けも簡単で、とってもよくないですか?

こんなのもありました。アイランドキッチンの横からダイニングテーブルをズーーーーン!! とブチ込んだカタチですね。この形状、建築用語では「ズーーーーン」と呼び、図面上では「Z」と書かれるものですね。はい、嘘ですね。

奥の方の床においてあるのは、キョンシーがかぶっていた帽子ですね。はい、嘘ですね。

こちらも見事。キッチンとダイニングの天板の高さが完璧に揃っているので、ウイスキーのはいったグラスとピスタチオなんかをスイーっと滑らせて「あちらのお客さまから」なんて遊びができますよ(それ、絶対にお母さんに怒られるやつ!)

側面から見た「T」の字も、いちいち美しいですね。

「T」と言えば、こんなのも。なんて見事なT!

木の温かさと、直線的でシャープなデザイン、アクセントカラーとして程よく主張するオレンジ、キッチンとの距離を近づけた合理的な設計……半端なくいいですね、これは。

ダイニングに並んでいるイスは、スタルクのザータンチェアでしょうか。全体的に、色味が完璧。MVKの最右翼か!?!?

いよいよ、注目の『MVK2016』が決定します!!

さあ、ここまで様々なキッチンを見てきましたね。

他にも、本当に個性的でかっこいいキッチン、たくさんあったんです。例えば、天窓から入る自然光がとっても気持ちよさそうなモノや……

すこしDIYぽさの残るこんなのとか……

さらに「導線、どないなってんねん!」っていう、階段の中のキッチンも……

どれも日本の賃貸には入らなそうなモノばかりでしたが、妄想が進みますね!

え!? けっきょく一番いいのはどれだって?

う~ん、やっぱりアレですかね。ほら、最初の方にでてきた、家族のコミュニケーションが活性化するよう設計されていて、外からの導線もしっかりと考えられた、ベーシックながらツボはおさえた感じの……

ほら、また声が聞こえてきた……

「サザエー、ご飯まだ~!?」

もう、直球だわ。ツッコミ、いらないわ。

 

……失礼しました。

(しかし、妄想はつづいていく)

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雨森武志

profile_amenomori

1980年大阪生まれ。
ウェブサイトや各種広告におけるディレクター・プランナー・ライター。

2002年にアーティストユニット「weiv」を設立し、編集長としてウェブマガジン「conscious」を発行。その後クラブミュージックのポータルサイト「saround」を開設。フリーペーパー「saround magazine」の編集長を歴任。

2006年より制作会社へ勤務。2010年に独立し、上京。同時に、処女作「愛!愛ありゃこそ!イーアー!!」の上梓。さらにウェブマガジン「conscious」を再始動する。

2016年に、フリーランスクリエイティブ集団「チームコンシャス」を結成。

学校法人ESP学園WEBクリエイター科講師。

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